【美味しいお米】特A米に認定!静岡県産のにこまるのお話

にこまる購入品のレビュー
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個人差がある部分ですけど、日本人だからお米にはこだわりたい。私はそう思っています。美味しいお米と美味しいおかずが食卓に並べば、今日あった嫌なことなんて忘れますし、家族団らんの時間も楽しく過ごせるから。これは事実ですし、美味しい食事をしていることで癒される重要な時間になるからです。

もちろん問題解決にはならないですけど、人生に悩んでいる際に食事をして満腹になったら急に気分が落ち着くという事は実際にありますし、なんでこんなことで悩んでいたのだろうと思う時だってあります。そういう部分を助けてくれるというか、自分の好きなものやこだわりのあるものでカバー出来たらどんなに良い事だろうかと思ってこの記事を書くことにしました。

お米に対してのイメージのお話

米所って一番メジャーだと思うのはやはり新潟、それも魚沼産のコシヒカリだと思います。平成の初期あたりから名前をよく聞きますし、新潟はお米が美味しいとテレビでも何度も何度も聞いたことがあるからです。30代以降の方だと新潟=お米が美味しいという認識がある程度は出来上がっていると思います。

ただ時代は進んでおり、最近は北海道米が結構前面に出てきています。お米は気候と気象条件、水の綺麗さに左右されやすい食べ物で、北海道はそのうちの気候の面でどうしても負けていたのですが、品種改良に品種改良を重ね北海道の気候でも美味しいお米ができるようになったのです。ゆめぴりか等はここ数年でよく見かけるようになった銘柄ですね。

実際にこの北海道米のゆめぴりかも食べたことがありますけど、とても美味しいです。水分量がそこまで多くないのですが、粘りとしゃっきりした食感のあるお米です。ですけど値段が少しお高いので我が家では一度試してそれっきり。子供たちの食べムラがどうしても発生するので、なるべく安いお米を美味しく炊く方向にシフトしているのが現状。現在はイオンで購入できる5キロ1800円くらいのお米をメインに使っています。

美味しければ値段は気にしないと考える人生を送ってみたいものですけど、子供2人と専業主婦の妻なのでどうしてもできる贅沢には限界がある甲斐性なしですから、節約する部分と贅沢する部分のメリハリはしっかりと付けています。(つもり)

にこまるとの出会い

そんなわけでお米に関しては妻に任せていたのですけど、ある日夕方の地方ニュースを見ていると、とあるお米と出会ったんですね。(2019年3月14日のお話です)

イブアイ静岡

イブアイしずおかエンタという番組。この写真で着物を着ている金髪に兄ちゃんがリポーターとしてお米農家に行くというお話でした。この金髪のヤンキーは東大卒の見た目のインパクトがデカい芸人澤山裕仁さん。頭がとても良いのでお話の組み立てが上手で、情報がスルスルと頭に入ってきやすいですし、変に毒を吐いて場を凍らせるようなところがないので見ていて安心できます。

2018年 特A米

平成30年度の特A米一覧表はこちらから→特A米一覧(PDFです)

この澤山さんこと、金髪ヤンキーが取材に行った理由としては静岡県産米が初の特A米として認定されたからというもの。特A米なんて言われたら魚沼産コシヒカリと同等レベルじゃないですか!しかもこのお米は住んでいる静岡県西部地区のもの。

フォーナインで晩酌

特に意味はないですけどその時に飲んでいたフォーナイン

地元愛の強い人間なのでこれは買うしかないと夕方5時にもかかわらず、すでに2時間ほど続けている早めの晩酌をしながらテレビに釘付けでした。

テレビの視聴を続けていくにつれてわかることは品種名が「にこまる」という事。CMの待ち時間に我がブログの大スポンサーであるGoogle様にて検索。画像にも貼っていますしすぐにわかることなのですが、このにこまるという品種のお米は元々は九州地方生まれの銘柄。ヒノヒカリに変わる品種として栽培をされていたという事がわかります。

にこまるに関しての詳しい情報はこちらからいただきました→九州沖縄農業研究センター

九州地方の気候と静岡県西部の気候が近いこともあるのか、にこまるの生育環境としてはとても良いのだと思います。そして重要なのは同じにこまるという品種でも生産地域によってランクが異なること。なので特A米のリスト表には(静岡県西部)との記載があるのですね。悪く言うわけではないのですが、中部や東部で作られているにこまるは特A米ではないという事です。それだけお米の生育環境というものは区別されているというわけですね。農家の方の情熱が伝わってくる部分です。

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早速買ってくる

にこまるの販売場所はいくつかあるのですが、自宅から最寄りの場所はJAの直売所。車を走らせれば5分とかからない場所にあるので、このテレビ放送が終わった時間の17時なら閉店の18時には間に合います。子供達を早めにお風呂に入れていた妻をせかし、人生初の米の衝動買いを行う事にしました。

飲んでいなければ自分で行きますけど、飲んでしまっているので運転はできません。飲酒運転は絶対にいけませんからね。ほんの少しの距離だろうと自転車だろうと絶対にしてはいけません。という考えがあるので思いっきり迷惑そうな妻でしたけど、美味しそうなお米があるからという事で説き伏せてドライバーを任せました。

途中50キロの制限速度の道を

妻

後ろのお姉さんが煽ってきているけど、ここは40キロ制限だから私は悪くないんだよ。フフフ。

とか言っていましたけど、ここに何年住んでいるんだろうか?私が小さい頃からその道は50キロ制限なのに。と、家庭内の痛い感じなお話はそこそこにして、JA直売所に到着。お米コーナーにてにこまるの物色をしている最中に伯母の名前が入った生産ラベルを見つけましたけど、品種がにこまるじゃないからスルー。ぐるっと一周してあれ?おかしいなぁと思ったところで発見。

にこまる

今は色々とうるさい時代という事もありますし、生産者の顔が見えるほうが安心感があるという事で生産者の名前がしっかりと書かれています。株式会社化している農家の方なので相当な規模で取り組みをされているものだと思います。

注目すべきは精米年月日。3月14日の放送でしたけど、これを見越してなのかJA直売所の最大の利点である新鮮さというものを重視してなのか、精米日は当日のもの。この精米日というものは物凄く需要な部分で、精米する前つまりは玄米の状態というのはお米の保管状態としては一番良い形態です。これは精米すると出る糠の部分がお米内部の水分放出を防ぐ役割があり、精米から時間が経過した良いお米よりも精米したての普通のお米の方が美味しくなるほどのものです。ですからこの精米日をある一定期間過ぎてしまうとお米が特売になる場合があります。なのでお米の購入に関しては品種もそうですけど、精米日を管理することが大事です。

特売だからと何十キロも一度に買いこむことを悪いとは言いませんが、すべて使い切るまでにどれだけの保管期間があるのかを計算しておくべきです。この劣化を読み間違えると、味の落ちた米が後から出てくるので食べているうちに感想が変わる場合があります。最近ではあまり考えない方が良いかもしれませんが、通販の場合はこの精米日が分かりませんので購入する際には注意が必要です。

ただ最近の通販だと注文があったら精米をして出荷するという、この精米による劣化の状況が分かりやすくなっている時代なのでそれに応じた商品状態で出荷をしてくれるところが多いです。amazonでもこの出荷方法を取っているところが結構出てきますので、通販でお米を購入する場合には注文後精米出荷という言葉を確認してみてください。

パーフェクトなやり方をあえて挙げると、玄米で購入して食べる分だけ毎回精米するのが一番美味しいです。家庭用の精米機も今は安く売っていますので保管場所や手間などの問題を解決できるのであればそういう方法も有りです。私は試したことがないのでその部分は説明が出来ませんので、興味のある方は「自宅精米」で検索をしてみてください。

さて、酔っぱらった状態なので普段はあまり買い物の際に店員の方とお話はしませんが、気分が良かったのでにこまるの会計の際に軽くお話をしてみました。

おくちで
おくちで

テレビで見てすぐにすっ飛んできました

これに対しての返答は「早速ですね。ありがとうございます。」程度でしたけど、多少はテレビの影響はあったのではないかと思っています。少なくとも西部地方在住の30代半ばの酔っぱらいのおっさんが購入したという事実がありますから。統計を計ったとしたら確実に1という数字は発生しています。

それはさておき、驚いたことは2020円という値札は税込みだという事。普段買っているお米は税込みで1800円半ばくらいって聞いていましたから、実質200円の差もありません。味さえよければお米だけは切り替えても良いのではないかという具合です。

妻

実際のところイオンで購入する理由は株主優待のキャッシュバックがあるという部分も強いので差額はもう少しあります。あくまでも我が家の場合ですが。

お米を炊いて食べてみる

お米の衝動買いではありますけど、食べ物ですし精米日から日を遠くしたら味が落ちて本来のにこまるの味を楽しめないので、速攻で炊いて食べることにしました。炊飯であれば土鍋ご飯の出番なのでもちろん活用。

にこまる

画像加工による見た目の問題もありますけど、お米は乳白色で粒全体が綺麗です。特A米の基準は炊き上がりの後の食味ランキングによる判定ですが、その前の段階であるお米の等級基準は一等米であることは間違いありません。

お米の等級に関してのお話はこちらからいただきました→お米の品質・等級

このにこまるを手に取ってみますと、とてもしっとりとしています。米の表面についている糠の量も関係していると思いますが、みずみずしさをこの段階で感じることが出来るくらいです。余程内部に含まれている水分量が多いのだと思います。また精米当日のものという部分も影響している部分ですね。

妻

あんちゃん、米は美味いのう(カリンカリン

はだしのゲンか!

生米なんてそのまま食べて美味いわけないだろうにと思いますけど、当時は戦後間もない頃でしたから生米だったとしても、米自体の貴重さからそういう扱いだったものだとは想像はできます。現代においてはただの奇行でしかありませんので見えるところで行うのはお勧めできないですね。そもそも特A米の判定は食味ランキングとして炊き上がった後の状態で判断をされていますので、生米の段階では判断していません。

 

気を取り直してお米を研いでいきます。

にこまる

ザルで洗った直後の状態

すると妻が言うには

妻

糠の量がとても多く、結構繰り返しても白いとぎ汁が出るので栄養価的な意味でも結構あるのではないだろうか?

生米食べてたやつが何を言ってるの?と思うのですけど、とぎ汁がいつまでも白くなるのは精米方法によるものが強いので、栄養価的なものとはあまり関係がないのだと思いますが、実際に確認をしてみますと

お米を研いだ後

お米を洗った後でもこの泡立ちが結構ありますね。もっときれいに研いだらとなりますけど、このくらいで十分です。洗いすぎは味も落ちますし、妻の言うように栄養価も下がりますので適度な状態にするのが大事な部分です。今回は土鍋炊飯をしますので、お米自体はザルにとって洗っています。それでもこの状態ですから結構お米自体のでんぷん質があるのかなと思っています。

この状態で30分以上浸水をさせてから土鍋に水ごと移して炊いていきます。

にこまる 炊き上がり直後

今回は3合炊きできる土鍋で2合を炊いてみました。15分の加熱後の15分の蒸らしを終えた直後の状態です。粒がピンと立っていて、まさに白米という綺麗な白さ。香りがとても良く食欲をそそります。おしゃもじでざっくりと上下を混ぜてみますと、その水分量に驚かされます。もっちろりという感じがしゃもじ越しに感じられるほどの水分量です。炊く際は気持ち水を減らしたほうが良いのではないかと思うくらい。かといって米がつぶれるほど柔いわけではなく、しゃっきりとした混ぜ具合です。

 

土鍋で炊いたにこまる

土鍋で炊いたにこまる

お茶碗によそってみました。米粒一つ一つ大きくしっかりとしており、潰れることなく炊き上がっていることがわかります。香り自体は土鍋で炊いたこともありますがかなり良く、甘いお米独特の香りです。一口食べてみますと、そのもっちりとした食感を楽しむことが出来ます。同時に鼻に抜ける香りがとても良く、お米だけでも美味しく食べられる甘みがあります。ただ水分含有量が非常に多いのか、若干ではありますが柔らかめの印象。土鍋炊飯では2合で420mlの水を使って浸水と炊き上げをしていますが、10mlくらいは減らしても十分かなと思うくらい。もしくは出汁用の昆布を1枚入れて昆布に水分を吸収させつつ、味と香りをお米に移すのも有りですね。

 

炊飯器で炊いたにこまる

炊飯器で炊いたにこまる

こちらは炊飯器で炊いた物。もちろん美味しいのですが、土鍋と比較しても若干水分が多く感じるので、やはりこのにこまるという品種は水分含有量が多いのは間違いありません。炊飯器で炊く際にもほんの気持ち水を減らすか、炊飯器の機能で固めで炊く方が良いかなと思います。お米の固さに関しては好みがあるので私自身はそう感じるという具合です。

ただどちらの炊き方も規定量を守って炊くと、冷めてもお茶碗にお米が張り付かないです。かなり食べやすく美味しいご飯ができるのでおにぎりやお弁当にも良いんじゃないかな?水分含有量が多いので逆に考えると雑炊のような〆に入れるものとしては味が含まれにくいかもしれません。

牛丼や親子丼のようにつゆをご飯に含ませる丼物の場合は少し水分を減らして炊くと、味が浸み込みやすくて美味しくなるでしょう。この辺りは合わせる料理によって使い分けをしていくとさらに美味しく食べられるようになります。ただまずは一度、規定量を守った状態で炊いたにこまるを楽しんでもらう事をお勧めします。普通という言い方の基準はかなり曖昧になってしまいますけど、普段と同じように試して食べた後に改良をしていくことで違いも分かりやすく、改善方法が見つかりやすいと思います。

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「静岡県西部産にこまる」というお米のススメ

食にお金をかけるというのは自分の考えとしては最適解だと思っています。食べることの楽しさ、美味しさは生活を豊かにできる最善な方法だからです。その気持ちの満足度をさらに高めるために今回のにこまるは最適なお米だと判断しています。静岡県民独特の強烈な地元愛も相まって、静岡県産でも自分が済んでいる西部地区のお米が特A米に認定されたことはとても嬉しいですし、それをもっと多くの皆さんに知ってほしいという気持ちがこの記事を書く原動力となっています。

にこまるという品種がまだまだメジャーではない事、そして静岡県産のお米は美味しいですけどブランド的に全国に広がっていないので同じ特A米と比較するとかなり安価で購入できることは非常に大きなメリットです。地元でたくさん消費をして貰う事も大事ですが、県外の方にも食べてその美味しさを実感してほしいお米です。もう少しうまくPRをして県西部のホテルや飲食店で大々的に扱うことが出来れば良いなぁと思いますが、そこは大人の事情もありますし、一消費者がとやかく指摘する部分ではないので、私個人としてできる事は何かと考えた結果が、ブログでにこまるを紹介するという事でした。

ただ一応断りとしておくことがあり、この特A米ランキングの認定をしてくれた日本穀物検定協会からは

精米袋等に特A評価を表示される場合については、「商品そのものの評価ではありません」等と表示を行い、消費者に誤解を与えるおそれのないようにしてください。不当景品類及び不当表示防止法(昭和三十七年法律第百三十四号)の不当な表示の禁止第四条で問題になる可能性があります。

という事になっていますので、同じにこまるでも作っている農家によっては若干の違いが出てくることだけは把握しておく必要があります。ただ私が購入をした

にこまる

「のずえ農園株式会社のにこまる」は本当に美味しいものであり、皆さんにお勧めをしたいお米でした。今あるにこまる、残っている前に購入したお米が全て消費出来たらこちらのお米に切り替えていく予定です。

2018年は特A米でも翌年はとなると寂しいので、生産者の方にはこれからも特A米を維持してもらえるようにぜひともお願いをしたいところです。

※追記です5月28日

新しく買ったにこまる

前回の購入から2ヶ月。ようやく手元にあるお米が全て消費されましたので、新しくにこまるを購入してきました。今度のものはのずえ農園さんのものではなく、加茂さんのお宅で作ったにこまるでした。早速食べましたけど精米直後という事もあり、水分量豊富でとっても美味しかったです。特別栽培米となっているところからして県西部の力の入れ方が伺えるところですね。

なお今回はまた賞を受賞したようでして、5キロのものよりも2キロのお試し的な分量のものの方がたくさん用意されていました。大勢の方に試してもらって、常用米として使ってもらえたら嬉しいですね!

にこまるを購入できる場所

  • JA直売所
  • しずてつストア
  • 静岡県内のお米屋さん

おそらく西部地区に限る可能性がありますけど、このような場所で購入が可能です。購入される地区によっては県西部産でも各農家によっての違いがでると思います。まずは物は試しと2キロから購入して楽しんでもらえたらと思っています。

私がいつも購入しているのはこちらです↓

 

 

注:amazonだと検索してもまだ出てこないかもしれません。

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