どうも、おくちでです。
食欲の秋とはよくいうものでして、色々な食材が旬を迎える時期でもあります。夏の天候に左右さることもあるので、不作の年が発生してしまう事もありますがやはりこの時期は新米がでるわけなので食欲の秋という言葉はきっとそういう日本人の主食であるお米を中心にして生まれた言葉なのかなと思っています。(知らんけど)
今回ご紹介するレシピは手作りのいくらです。北海道の鮭を使った簡単で美味しく、たくさん食べられる贅沢な一品。今では年中食べられるいくらですが、基本的にこの旬の時期に大量に生産して冷凍しておくものなとなっています。冷凍することなく調理から食べるところまで生の状態で維持したいくらの美味しさは格別なところがありますので、是非作って食べていただければと思います。
うちの長男がいくらキチと呼んでも差し支えないくらいに好きです。
ホントあの子はいくらだけあれば大人しいよね。
準備するもの
筋子です。今回これを購入したのはビッグ富士笠井街道店。
筋子自体はいろんなところで売っていますけど、生のもので北海道産のものはあまり取り扱いされていなかったりします。お値段1600円ということで悩みに悩みましたが、回転寿司で長男がひたすらにいくらを静かに食べている姿を見て購入を決断。たくさん食べて笑顔が見られたのならそれは何よりも嬉しい思い出になるだろうと考えることにしました。
見切りシール貼られているものも悪くはないですけど、粒が潰れやすかったり取り扱いが難しい部分があるので出来れば通常のものを購入してください。
これ以外に必要なものとしては
- 醤油
- 料理酒
- みりん
これくらいです。漬ける際の調味料ですけど、醤油だけでも良いですし麺つゆ使っても良いですのでお好きなものをチョイスして漬けてください。
調理過程
今回の調理時間は漬け込みの時間を除くと15分~20分くらいです。慣れない方でも30分あれば完成できますので高価な食材を使うからと悩まなくても大丈夫です。
いくらをほぐす前に調味液を先に作っておきます。
分量は適当。醤油2:料理酒1:みりん1くらいの分量でたくさん作らなくていいです。鍋に入れて一回沸かしておきます。その後冷ますのですけど、適当なサイズのボウルに入れて氷で冷やしておきましょう。その冷やしている間に筋子をばらしていきます。
作業は前後しても良いのですけど、無駄のない効率よく進む方法で行っています。醤油だけ、めんつゆだけの漬け込みの場合はこの工程は省いてください。
筋子と各御家庭にあるザルとボウルをご用意ください。ザルはいくらより小さければ何でもいいです。どちらかというと穴は大きめの方がお勧めです。理由は後述します。
このボウルに適当に水を入れて適当な量の塩を入れてそこにばらしたイクラを落としていくのですが、調べるとぬるま湯だとかいろいろなことが書かれています。難しいことは考えずに水道水の常温で大丈夫です。塩も別に入れなくても良いです。何となく私は入れているだけです。
つまりは適当。いい加減ではなく、過去に何度も作ってきた経験からの適当。
ちなみにこの塩水に筋子を入れて一粒ずつほぐすなんてしていたら日が暮れるどころかいくらも傷んでダメになりますし、潰れたりしますのでとあるものを使います。
これはタマゴカッター。茹で卵をカットする道具です。このワイヤーの間隔が丁度いくらの粒くらいなのでこのカッターをいくらを包んでいる袋の上を滑らせるようにしてそぎ落とします。潰れないの?と思われますけど、意外と潰れません。むしろ潰れるものは自然淘汰されるような弱い個体なのであまり気にしてはいけません。大胆にやってもらって大丈夫です。
なお、今回自宅にあるのがこのたまごカッターだったので仕方なく使っていますけど
七輪で使う焼き網をボウルにセットして筋子をその上で滑らせたばらすという方法もあります。この場合網は100均で売っているようなもので十分です。洗えば再利用もできますのでワンシーズン使ってポイすれば十分。
こういうものを使えば楽だよという紹介ですけど、自宅にあるもので代用できますので例えば泡だて器だとかそういうものでも出来ますよ。とにかくこのためだけに新しく買うのは馬鹿らしいですし、買っても100円で押さえておけばいいかなと思います。
こちらはバラし終えた後に残った袋。食べようと思えば食べられますけど食べる意味はないのでポイです。
こちらはばらしたいくらが沈んでいる塩水。真っ赤になっていますけどイクラが潰れて赤くなったのでななく、袋に入っていた血が溶け出ているだけです。いくらが潰れると水は白く濁ります。
これが塩水から取り出したいくら。写真だとオレンジというか赤っぽく見えますけど実際はかなりしろぼけたオレンジ色です。所々に血管や破れてしまったいくらや筋があるのでこれを水洗いして綺麗にします。
3~4回くらい水洗いしたいくらの状態。この時にザルの穴が大きいと破れたいくらの残骸や筋などが落としやすいです。このパンチングのサイズでもそれなりに落ちますけどどうしても多少は残ってしまいます。
このくらいになったら手ですくって余分な筋を除きながら綺麗なタッパーにいくらを移します。
今回購入した筋子は正味242gとありました。この中から袋、若干潰れてなくなったいくらを除いて残った分量が231gでした。まぁまぁ十分かと思います。当然ですが容器の重さはこの231gに入っていません。もっと潰れて少なくなるかな?と心配された方、たまごカッターでほぐしても全然粒は潰れないことはお判りいただけたと思います。
ここに冷ましておいた調味液を入れて冷蔵庫で保管。このまますぐにでも食べられますけど大体2時間くらいは漬けておいた方が良いかと思います。私は半日とか1日くらい漬けたものの方が好きですけど。
手作りいくらの醤油漬けの完成
これが6時間ほど漬け込んだいくらの状態。鮮やかな色合いが戻ってきまして綺麗なルビーレッドになっています。
長男に味見をして貰うために少量を器に取ったものです。醤油色が残っていますので若干色味は黒っぽいですが、売っているいくらと比べてもそん色のない状態です。私も味見をしてみましたけど粒が柔らかく生臭みもなく美味しいです。旬の時期を過ぎるとこの粒がピンポン玉と呼ばれるくらい硬くなって美味しくなくなるのでまさに今の時期だからこその食材ですね。
手作りいくらを食べてみよう!
当然作ったわけですから食べるのですが、せっかくなのでご飯は土鍋で炊いてみました。
土鍋でのご飯の炊き方はこちら↓
長男のトーマス茶碗に炊き立ての土鍋ご飯、そしていくらを満遍なく散らしてあげました。足りなくなったらいくらだけ追加すればいいのでまずはこの量で大丈夫。とても喜んでいくらもご飯も一粒も残さず食べてくれました。
大人は大胆にお茶碗に大盛りご飯、そしていくらをバラバラっと。調味液を少し入れることでご飯の下の方まで味が染みて美味しくなります。
この調味液をご飯にかけるので料理酒とみりんを煮切っています。
お酒の肴には釜揚げシラスをたくさん入れたいくらシラスおろし。ほんのり塩味のある釜揚げシラスといくらの味で追加の醤油は不要です。熱燗が欲しくなる一品。
手作りいくらを作ってみて
私が初めて手作りのいくらを作ったのは高校生の頃だったかな?自分で作ったらたくさん食べられるのではないか?と思ってやってみたのが始まりです。色々と試行錯誤をして一番簡単で食べやすく美味しいと感じるレシピが今回ご紹介したものとなります。自分で作ったものはやはり格別ですし、それを喜んで食べてくれる家族の笑顔が何よりも追加の調味料となります。
筋子も高価なものなので気軽に買えるものではないかもしれないですが、たまのご馳走としてこうして作ってみると楽しいですし、旬を味わう良い機会になるものと思います。
簡単に作れますので是非チャレンジしてみてください!
いくらに醤油色を付けたくない場合は薄口醤油にすると鮮やかな色合いになりますよ!
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