【梶尾省太】ゴールデンゴールド 5巻の感想【漫画】

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ゴールデンゴールド5巻

※ご注意 漫画の話は基本的にネタバレを大量に含みます。

これも今年出会った漫画。作者の梶尾省太氏は前作である

刻刻が有名ですし、アニメ化もされていますね。

ただ個人的に刻刻は読んでいて面白いと思えず、眠くなる具合だったので

無料の1巻の時点でやめてしまっていました。そこへこのゴールデンゴールド

無料1巻としてやってきたのであまり期待はしていなかったのですが…。

このゴールデンゴールド、瀬戸内海にある寧島という孤島を舞台にしています。

主人公の女子中学生、早坂琉花(はやさかるか)が海岸で拾った奇妙なものを

手にしたところから始まります。それがいったい何なのかわからない所ですが、

特徴ある福耳や大仏のような顔から「フクノカミ」と呼ばれることとなります。

このフクノカミは自身を拾い、命を宿してくれた琉花の願いをかなえようと力を

発揮していきます。その願いが淡い恋心を抱いているクラスメイトの及川君の

ために、寧島にアニメイトが出来ますようにという事。

端折りましたが、実際は寧島から出ていかなくてもいいようにオタクな及川君の

ためにアニメイトがあれば万事OKという具合なのでしょう。恋はその後に

実らせればいいと考えているのかな?

しかし寧島は孤島。過疎化が進み、島から出ていく人も増え、管理する人が

いなくなった廃墟が多数存在するような島。そんな島にアニメイトなんて

出来るわけがないのですが、そこをフクノカミの力で人を集めていくことに

なるのが物語の基本的な流れです。

フクノカミは願いを叶えてくれますが、いきなりアニメイトをドンっと

建てるのではなく、しっかりとした下地作りをしながら計画を進めていきます。

その計画が琉花の祖母である町子さんの夢を叶えるという事。

4巻まで読んだ時点ではわからなかったのですが、この町子さんの夢は

「社長になること」だと5巻で判明します。町子さんの若かりし頃のお話は

上手くいっていた時と、諦めて小さくなったことを正当化しようとしていたのかと

思う過去の回顧だったと私は思っています。だからこそフクノカミの力による

夢の実現は彼女にとって大きな変化の出来事だったのだと思います。

そして話はアニメイトが来るかどうかは別として、寧島にはショッピングモールが誘致

される所まで進んでいきます。

この5巻ではフクノカミの力を徐々に恐れてきた琉花が、すでにこの件を知っている

自分の母親に伝え、祖母の行動を阻止してもらおうと動くのですが、逆に母親に

返り討ちにされるところがとても印象的でした。

どうしても漫画を読む際に主人公の立場に立って物事を考える癖があり、

この子のしたいように、思うように展開してほしいと思うのですが、それを

真っ向からの正論で完膚なきまでに叩きのめされたという感じ。

琉花もそうですが、私自身もぐうの音もでない論破をされたのです。

この手法、まさか漫画で体験するとは全く思わず、作者である梶尾氏の

レベルの高さを改めて知ることとなりました。

そんなわけで祖母の町子さんの夢はまた一歩前に進んでいくので、そろそろ

話も終着点になるのかな?と読んでいると最後の最後でまだまだこの話は

当分続くことになるのだろうと思う展開となりました。

本当は画像をたくさん使ってお話をしたいところですが、著作権のことを

考えますと残念ながら控える部分となります。

敢えて言葉で言っておきますと、フクノカミが3体になったんです。

いやフクノカミかどうかはわかりません。3巻で分裂した時とは違い

見た目はもちろん、性格も異なりそうな2体が追加されて町子さんとお茶を

しているのです。これはまだまだ続くし、ここからはもしかしなくても

不幸がやってくるのではないのかと思ってしまいます。

12月21日に5巻が発売されましたが、1巻の間隔がとても長く、順調に言っても

次は8か月後です。単行本のみで読んでいますので8か月後には若干忘れている

部分もありますけど、その時には復習をして6巻に挑みたいと思います。


ゴールデンゴールド(5) (モーニングコミックス)

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