【桜井のりお】僕の心のヤバいやつという漫画の話【僕ヤバ】

bokuyaba漫画感想
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どうも、おくちでです。

このブログのきっかけが何だったのかもう思い出せないのですが、漫画のレビューを久々に書こうかなと思っています。今回感想を書く「僕の心のヤバいやつ」は1巻から集めているくせに6巻が出ている今に至って一切触れることがなかったので今更感と、経過を知っていることから既刊分の感想が地味におかしくなるのでどうかなとなるところですけど、まだまだ漫画としては続きそうなので今のうちにベースをという事でまとめてみました。

感想を書く前に作者である桜井のりお氏のことをちょっとだけお話しておきます。

少年チャンピオンで掲載されていました「みつどもえ」と「ロロッロ」の作者です。2つの連載を終えて現在執筆中なのが「僕の心のヤバいやつ」通称僕ヤバです。中の人のことはよくわからないのですが、女性作者という風に話を聞いたことがあります。みつどもえもロロッロも内容的には結構ロリ系のキャラクターが出てきて読む人を選ぶ上に、内容はブラックジョーク的なものが多いのでハマる人はハマるけど、外れると全く興味がわかないという作品になると思います。私はロロッロは好きなんですがみつどもえはちょっと食指が働かず、全巻もってますけど4巻の途中で読むのを挫折しています。

というくらいに好きな人でも差が出る内容の漫画を描かれているというのが私の印象です。なのですけど、僕ヤバに関してはドはまりというか心に刺さるというか中学生時代を思い出すなぁとなるわけですけど、主人公みたいな思いは一切したことないです。

妻

思いはしたことないのに思い出すってどういうことだよ?

そんな僕ヤバですが現在連載は

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漫画クロスにて公開中。隔週かな?というか単行本派なので漫画クロスでは読んでないですけど、興味があれば一度見ていただけたらと思っています。

僕の心のヤバいやつ 1巻の感想

itikawakun

出だしから厨2病全開の彼が主人公、市川京太郎君中学2年生。

yamadasan

こちらが京太郎君に物騒なことを言われているヒロイン、山田杏奈。

見た目で分かる通り、杏奈ちゃんはスタイルも良く美人。とても中学2年生とは思えない見た目ですけど、それもそのはず。学業と並行でモデル活動をしています。一見この状態ではただクラスが同じだけで学園カーストの頂点と底辺の間柄で絡みは一切なさそうなのですけど

tosyositude

こんな具合で図書室で出会う所から物語がスタート。最初はぎこちないながらも一言二言話すだけだったのがいつの間にか毎日昼休みは図書室で過ごすようになってお互いの親交を深めていきます。序盤の段階で分かる通り市川君はすでに山田さんに好意を持っているのは丸わかりですが、肝心の山田さんはどうかな?というのがこの漫画の見どころでしょう。

また一見根暗で行動しそうにない市川君が山田さんと親交を深める中で相手のことを思って突拍子もない行動をするようになり、徐々に自分の心の中の変化に気が付いていきます。僕の心のヤバいやつというのは山田さんでもありますけど、市川君の心の変化を表すとあるキャラクターなのかなとも思っています。なお、1巻の時点でもわかるのですけど、市川君は過去に何か辛いことがあって現在のような性格になっているのは容易にわかります。その何かは後々に判明します。

この市川君と山田さんの淡い感じの恋物語と2人の成長を見守る漫画なのですが、恋愛漫画である以上当然のようにライバルみたいな人物が登場します。

nanpai

こちらは南条先輩こと通称「ナンパイ」。ノリの軽いチャラ男みたいな人ですけどモテるらしいです。こんなの認めないというのは私は思いますけど、市川君もそう思ってます。1巻はさしたるイベントはないのですが、今まで他人との交流を避けてきた市川君が山田さんと親交を深める中で自身の気持ちを表現して行動し、他の登場人物ともかかわっていくという成長がみられる内容となっています。

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僕の心のヤバいやつ 2巻の感想

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1巻で説明してないのですけど、山田さんは1巻の終わりの方でバスケットボール中にケガをしてしまいます。これが結構ひどいけがでしてその日の予定に合ったモデルのお仕事ができないほど。鼻を折るところまではいきませんでしたが、鼻血が止まらなくなり鼻に固定具を装着するくらい。この怪我に関して市川君が行動を起こすかなという所ですが、ヘタレの陰キャなのであと一歩のところから先へ踏み込めないという流れとなっています。それは2巻になっても同じことですが、そこを上手く学校イベントなどでカバーして成長をさせていきます。

それが社会科見学ですがここではグループ行動をするはずなのに市川君と山田さんはトイレにいっていたら残りのメンバーにおいていかれてしまい、2人で追いかけることになります。そこで山田さんは泣いてしまうわけですけどそこで市川君がとった行動がアツい。ほんの一言言っていたあれを覚えていたりできうる限りのフォローをすることで山田さんを慰めていくわけですね。この社会科見学ではぐれてしまったことは2人の中をより一層深めていくきっかけとなり市川君もこれを嬉しそうに家族に報告してしまうんですね。

2巻ではその他ドキドキするような接近イベントから桜井氏特有のちょっとえちぃ感じのプルーチェ事件など小さいものから大きい展開があります。当然1巻で出てきたナンパイもまた胸糞話を持ってきたりしますが、この2巻での新キャラの重要度は

ane

市川君の姉でしょう。両親は当然ですが、市川君のよき理解者です。この姉が物語の若干絡んでくるところがあるので今後も期待大という所です。

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僕の心のヤバいやつ 3巻の感想

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3巻の出だしからこれ。女心というかこの「LINEやってる?」という質問は=LINE交換しようという意味なわけですが、市川君はなぜかこの質問を馬鹿にされていると勘違い。これが陰キャのなせる業。その後教室でLINE交換の話になってようやくあの質問の意味を理解した市川君。この後すぐにLINE交換かなと思いきや実は3巻の終わりになるまで交換しないという体たらく。もう少し頑張れ!

hahaoya

この3巻では市川君のお母さんと山田さんのお母さんが出てきます。まぁだから何だというわけでもないのですが、顔合わせという点では今後のお話として重要になってくるところ。

さて、先にお話したLINE交換。これに至るまでにちょっとしたイベントがあります。三度登場のナンパイがまたも迫る系のお話ですが、この流れに至る前でに山田さんがはっきりと市川君を意識していることが言葉として現れてきます。ここまではっきり言ってくれているのにこれを逆手に取るのが陰キャの世界の狭さなのか、人を拒絶している市川君の性格なのか。自分の間違った思い込みで山田さんを一時的に避けるようになってしまい泣かせてしまいます。そこでようやく気が付いたのか彼女の涙の意味を理解します。人間素直になれば良いわけですが、市川君的には受け入れた先に絶望がある可能性をどうしても否定できないのでこういう事になってしまうんでしょうね。

妻

よくある罰ゲームで告白みたいなやつだよね

おくちで
おくちで

感覚的には近いものがあるだろう。だが実際に見たことも聞いたことも体験したことがない罰ゲームだよな。本当にそんなひどい話はあるのだろうか?

3巻の内容は一言で言うと雨降って地固まるという感じ。恋愛漫画にあるよくある的な勘違い系のトラブルから一気に中は進展。そしてまた暗転。みたいな流れになるかな?と思ったらこの漫画はそこが違うんですよとデートの約束をして4巻に続きます。

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僕の心のヤバいやつ 4巻の感想

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4巻ではいきなりデートからスタート。このデートがまた初々しくてお互いちょっと空回りしてる感じなのに2人の仲は急速に親密になっていきます。ちなみにクリスマスデート。そんなのしたことねぇよ。

このデートにかけてかなり意気込みを見せておしゃれをしてきた山田さん。本当に中学生?と思うようなスタイルの良さ。こんなの街中で見かけたら見とれて電柱に頭でもぶつけてしまいそうですよ。しかしこのデートいきなりキスでもして押し倒すかと思えばそういうわけではなく、淡い淡い清く正しい中学生らしいデートなんですね。途中ハプニングもないわけでもないのですが静かにゆっくりと焦らず進んでいくのは見ていて落ち着きます。通常のラブコメ漫画は一難去って一難。朝に問題解決したと思ったら夕方にはもっと大きな問題が発生とかの少女漫画のラブコメ(花より男子的な内容の)のような疲れる展開はありません。この疲れる展開がなく2人の仲をじっくりと読んでいけるのがこの漫画が受けている理由ではないかなと思います。

さて、そんな市川君ですが無事に冬休みに入りましてお父さんの実家に帰省します。そこで雪景色を山田さんに送ってみようとちょっと色気を出した写真を撮ろうと思ったら軽く滑落して骨折。あえなく戻ってくることになりました。ただ戻る前にちょっとしたイベント。

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こういうのを書いちゃうのが桜井氏の良い所。

そして戻ってきたらすぐさま山田さんと再会。そしてまた来年ねとなるわけですが、年越しの大晦日ではまた大きなイベントが。四度ナンパイの登場。このしつこいナンパイは山田さんを諦めらず何とかして山田さんに近づこうとします。それを察してか市川君を捕まえてしつこく聞いているわけですが、そこにいたクラスメイトの萌子に救われます。この萌子は察しが良いのですがちょっと掴みどころが難しい子でモテるんだろうけどなんかなぁという感じ。この後も度々登場してそこそこの役割を果たしてくれます。

大晦日があるわけなので初詣ももちろんあります。家族で初詣に来た市川君ですが、実は同じ神社で山田さんとも待ち合わせをしています。自然な感じで家族を分かれて山田さんと合流するのですがそこに交じってくるのが姉。空気読めよとなるんですけど、心配だから仕方ないですね。

gimon

雑煮を餌に自宅に連れ込むことに成功した姉。そう市川君じゃなくて姉。もちろん市川君もいますけど彼にはそこまでの力はまだないんですよ。早く2人っきりにして部屋で押し倒せよと思うのですが

anenoalbum

いや、ほんとお前かよ!

そんなわけで無事自室に連れ込んで押し倒すことに成功した市川君。どうなるかな?と思いながらもそこは陰キャのやることなので最後までどころかどこにも至らず。ここではよくある気まずい空気になって山田さんが「今度は私が…」と伝えて帰っていきます。

そして3学期初日を迎えて5巻へ続きます。

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僕の心のヤバいやつ 5巻の感想

5巻は骨折した市川君が3学期を迎える話となります。ただ今回は進展の内容が深く、なんと山田さんの家に行ってお風呂に入るというイベント付き。しかも一緒にお鍋まで食べるというエピソードがあるのですが、いかに相手の親にばれないようにするのかというミッションも同時進行でありましてなかなかスリルのある内容となっています。

その割にはバレンタインデーのチョコ作りにクラスの女子たちと一緒に参加をして結局相手の親御さんと対面するという結果になっています。桜井氏の漫画に必ず登場するガタイの良すぎる男性はいつ出てくるのかな?と思っていたらまさかの山田さんのお父さんでした。なんでか知らないですけどこのガタイの良い父親はみつどもえもロロッロも登場する不思議な設定となっています。

なんだかんだあってバレンタインデーのチョコ作りも無事に完了するのですが、実際に渡されるのは6巻でのお話となります。

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僕の心のヤバいやつ 6巻の感想

6巻での大きな進展はバレンタインデーでチョコをもらうという所もありますが、一番のポイントはナンパイが卒業していくところでしょう。

バレンタインデーでチョコを渡した後の山田さん。勘違いしても良いよというのは友達から先の関係への事であるのでしょうけど、奥手なのかいまいち煮え切らない市川君の性格でなかなかうまく進みません。

そこへナンパイの卒業があるのですが、何故か送辞を市川君が務めることになりそれにあたっての練習やちょっとしたアクシデントを乗り越えてナンパイの告白がやってきます。

ナンパイの告白をこんな具合で断るわけですが、結構深いシーンでナンパイのここまでの想いを理解しつつも、市川君への想いがあるから受け入れられないというお返事。若干話が噛み合わないところがあるわけですが、市川君への想いはより一層強くなりその気持ちを伝える機会をナンパイに用意してもらったのにあっさりと解散していく2人。これで6巻は終わりなのですが、7巻からは春休みを挟んで新学期編かな?変な下級生の登場とかなければいいんですが、その前にクラス替えがあるので別のクラスにならなければ良いなぁと思いながら発売を楽しみにしています。

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まとめ?

駆け足で6巻分の感想を書いてみましたが、やはり1巻の感想を書く上で6巻まで読んでいると先がわかっているので中々具体的なことを書けないのがきついかなという所。次回の7巻以降は各巻に分けて感想を書いていきますので、もうちょっとボリュームと中身のある記事にできると思います。さらっとですが面白い漫画なのでちょっとでも興味を持って手に取ってもらえればと思って書いてみました。

上記2冊は電子書籍限定で読める無料の漫画。桜井市曰く有料にするほどでもない内容という事ですが、各エピソードの間になる補完的な内容が盛り込まれており、ファンなら喜んで受け入れられる内容となっています。ただ一部エピソードは重複しているところもあるのであれ?となる所もあるかもしれないかなという具合。こちらも併せて読んでもらえると良いかなと思います。

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