【流石景】ドメスティックな彼女22巻の感想

ドメスティックな彼女 22巻表紙漫画感想
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どうも、おくちでです。

ようやくというか久しぶりに漫画のレビューを書く時が来ました。

単行本派なので週間連載物だと3ヶ月に1回程度の頻度になりますけど、今回は久しぶりにドメカノの22巻の感想を書きたいと思います。基本的に文章のみの感想となりますが、ネタバレをふんだんに含みますのでまだ読んでいない方はご注意ください。

これまでの流れ

これまでの流れとしてはナツオ君の小説が発売されるも、自身の刺傷事件を編集部が帯に書いてバズらせる炎上商法により爆発的な知名度を得てきました。しかしその代償は大きく、レビューではぼろくそに書かれてしまい、本の真実がなかなか伝わらない状況となってしまいました。恋人であるルイとは遠距離になり心の支えとなるものが身近にいない状況の中で、無頓着な義理姉のヒナが接近してきたり、大学の同級生がまるわかりなアプローチをしてきたりと相変わらずモテモテなことには変わりはない状況でした。

 

22巻の最初の方

はっきり言うと22巻の最初の1話はサービスシーンのみを抽出しており、ストーリー的には蛇足なレベルです。しかし少年誌である以上、見えることを前提としたサービスシーンの必要性があるためカットするわけにはいかなかったのでしょう。

22巻は割とシリアスな展開が多いので、この最初の1話がなかったら期待していた人たちはがっかりしてしまうかと思います。

ちなみにこの話では酔っぱらったヒナ姉が部屋に乱入して、寝相の悪さからあられもない姿を披露してくれます。普通に布団をかけてあげたら終わりの部分なんですけど、ナツオ君はちょっと変にはっちゃけて下着を装着させてしまうんですね。その不自然なまでの展開がストーリー的には不要だとは思うのですが、この後に続く一連の暗い流れに向かう前に必要だったと思っています。

おくちで
おくちで

何言ってるのかわからないかと思いますが、かなりHなシーンが多くてよかったです。この部分だけでも価値はあるかと思う内容でした。

大学の同級生のアプローチ

サークルに所属する芹沢さんはナツオ君のことが好きなのは誰が見ても明らかなレベルなんですが、その明らかなレベルをそのままナツオ君にぶつけてきました。

ヒナ姉と一緒にいるときにナツオ君に接吻するんですね。目の前での出来事なのであっけにとられますし、その後にヒナ姉と気まずくなるのも仕方がない。そもそもヒナ姉とは男女の関係もあったわけですからなおさらですね。

芹沢さんはその突然の奇行をやってしまったと思うわけですが、友人に言わせると

あんたそれ、最適解だから。

と言われて納得。いやいや、個人で納得しても仕方ないでしょう。

まぁ悩んでいるよりは行動しましょうというのはわかります。「女は行動力」ですからね。

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そうとは知らないルイの現状

遠距離なのでそんな事態に発展しているとは思いもよらないルイなわけですけど、これも同僚が誰がどう見てもくっつくよなというそのままな展開になっています。

この辺りは古典的な流れなので外せない大定番の部分ですね。

遠距離も最初は近くにいて後から遠距離になると寂しくなってついついというのはわかります。だからと言って現段階において何かをしているわけではないですけど、年頃のかわいい女の子が近くにいたら意識してしまうのは仕方のない事ですね。

 

ナツオ君の精神的な病

この22巻のポイントは2つあり、そのうちの一つはナツオ君の精神的な病の話です。

ドメカノが連載初期から一貫していることは小説を書くことが好きな主人公という部分です。その小説を書くという行為がナツオ君はできなくなってしまったというのが話の大きな転換点になるのかなと思っています。

小説が書けなくなった理由は炎上商法により叩かれたことでしょう。本人が意図しない理由で批判をされ、伝えたいことが伝わらなかったからです。編集部としてはこの炎上が収まった後に徐々に肯定的な意見が増えると踏んでいたようで、一応はその通りに進むわけですがナツオ君は打ちのめされているので次回の話が全く書けなくなっています。

おくちで
おくちで

自分の感想を読み直してふと思ったのだけど、この叩かれて炎上した経緯ってもしかして流石先生の体験談的なものもあったりするのかな?

先輩作家の家族の話

小説が書けなくなったことをアシスタントをしている先輩作家(桃源先生)に相談をするものの特に解決策はないので、取材を手伝えよという流れになります。

その途中の流れで新人作家の賞の授与式があり、賞をもらった年齢の近い先輩作家、華先輩とアシスタント先の桃源先生との出会いがありました。

これがもうわかりやすいくらいの陳腐な関係で、桃源先生と華先輩は親子だったんですね。その過去のいきさつが簡単に語られるのですが、まぁもうひどい話でしてこの部分はごっそり削除しても良いと思うレベル。ただこういう場数を踏ませて何かがきっかけでナツオ君が小説を書けるようになるための布石であることは間違いはなく、桃源先生がなぜ過去の事件があったとしても小説を書き続けているのかをナツオ君が知ることが、小説家を続ける上で知るべきことなのかもしれません。

この部分は数話にわたって話を展開をしていますが、桃源先生と華先輩を親子として会わせたいと暴走するナツオ君が見ていて痛々しい上にうざい。

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結局二人は親子として会って納得して終わるのですけど、世の中そんなに甘くないでしょうに。先生の監督不行き届きで長男は電車に轢かれて亡くなっているわけですし、この漫画は全体的にこういう事件がらみの話を軽くとらえすぎている気がします。ナツオ君の刺傷事件とかもっと深刻に長く扱ってもいいですし、種部に「さん」付けして呼んでいるのも何かしっくりこないんですね。まぁ種部に関しては後々また出てくるような気がしますけど。

GE(グッドエンディング)の最後でも元カレが不問に終わって弁護士になっていたところとか、突っ込みどころは多かったような記憶です。まぁ大団円的な終わりにするのも少年誌的には重要な部分ですね。

ナツオ君とルイの関係

本題となる2つ目のポイント。もうわかる部分なんですけど、ルイがナツオ君に別れを切り出します。それが22巻の最後のページとなり続きはまた3ヶ月後ね!となるわけですけど、そこまでの流れもなんだか不思議な感じ。

ナツオ君はルイに心配をかけたくなくて、小説が書けなくなったことを伝えてなかったんですね。それに加えてスカイプしたら同僚の男がいることが判明したりと遠距離恋愛特有のいやーな部分ばかりが強調されて、本質が見えない状況に陥っています。

お互いがお互いを想う事で信頼関係は成り立っているわけですけど、精神的に弱い部分があると遠くにいる恋人より近くにいる理解者を取ってしまいます。ヒナ姉なら家族という意味でも分からんわけではないですけど、それがよりによって芹沢さんだから質が悪い。

まとめ ドメスティックな彼女22巻の感想

不要な部分が中盤にあるわけですが、ナツオ君の成長という意味では必要だったのかもしれません。読んでいる上ではなくても話の展開には全く支障はないわけですけど。

恋愛漫画は安定期と呼ばれる期間がとにかく短く、朝は良かったけど夕方には崩壊しているという急展開がよくあります。特に少女漫画に多いのですが、ドメカノは作者が女性なのでどうしてもこういう部分が特に目立つ作品になっています。ただ間違いなく時代の最先端を行く内容であるのは間違いないですね。色んな意味で。

文句言うなら買うな読むなとなりますけど、何故か買い続けてしまうあたり気に入っているのは間違いはない漫画だと思っています。そもそも発売日に即配信されるようにkindleで予約し続けていますからね。かなりのヘビーなファンだと思っています。

一つ言えるのは、ヒナ姉のあられもない姿は見て損はないと思っています。その話だけでも22巻を購入する意味は確実にあります!これぞドメカノの真骨頂!

ドメカノ23巻の感想はこちらから↓

アニメ版ドメカノの感想はこちらから↓

おくちで
おくちで

次回23巻は6月17日発売です!

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